どうすれば壮太は雪と付き合えたのか?(明日、私は誰かのカノジョ#1)
現在、風俗嬢界隈で
「明日、私は誰かのカノジョ」
という漫画が大ブームを巻き起こしています。
実はこの漫画…
風俗のお仕事に役立つテクニックが盛り沢山‼︎
※ネタバレを含みますのでご注意ください
今回のブログでは、「明日、私は誰かのカノジョ」の第1巻作中で登場した風俗のお仕事に役立つテクニックを解説します。
また
辻壮太はどうすれば雪と付き合えたのか
を考察しました。
〈本編解説〉
『正之とのデートシーン』
雪「そっかぁ…私を選んでくれてありがとね正之さん」
正之「っき…君さ…!皆にこんなことしてるの⁉︎」
雪「え?」
正之「今みたいなスキンシップとかリップサービス!俺以外にもキ…キモい客来るでしょ⁉︎皆にそうやって対応してるのかなって すごいわそのプロ根性」
雪「……そういう話しないで……」
雪「ごっごめっ…私は正之さんの彼女でしょ?」
(中略)
正之「…雪に会いたいから………またお店に連絡して予約入れるわ」
①スキンシップをして相手の好感度を上げる
雪は会話の最初で正之の手を握りました。
人はスキンシップをされるとオキシトシンが分泌され、相手への警戒心が薄くなります。
雪は初対面で緊張している男性客の警戒心を解くために恐らくこのテクニックを使ったのでしょう。
②あえて相手に優越感を与える
スキンシップを図った雪に、正之は「みんなにこういうことしてるの?」と問いかけました。
この問いかけは「あなたは特別です」と言ってもらいたいようなものです。テストに出るので暗記しましょう。
正之の「特別扱いしてほしい」という感情を読んだ雪は「私は正之さんの彼女でしょ?」とレンタル彼女のお店に即したベストな回答で切り返します。
もしここで本音を告げていたらどうなっていたでしょうか?
正之の心は折れ、次回の指名は無かったでしょう。
そして、優越感を感じ、デートを楽しんだ正之は次回の指名を心に決めるのでした。
『辻壮太と三度目のデートシーン』
壮太「どうしてこの仕事してるの?」
(中略)
雪「この仕事を選んだのは普通のバイトより自由に使える時間が多いから…母の見舞いにも行けると思って」
③夢を見させる
「どうしてこの仕事をしているの?」
この質問はどういった意図で聞いているのでしょうか?
純粋なあなたへの興味で聞いてくる人はごく一部でしょう。
たいていのお客さんは
「オレの使ったお金をどんないいことに使ってるの?」
というのが深層心理にあって働く理由を聞いています。
以前の壮太との会話で
壮太が母親を大事にしている人
という情報を聞いていた雪はとっさに
母親のためにこの仕事をしているという理由をでっち上げ、壮太からの好印象を得るのでした。
『辻壮太との貸切デートシーン』
雪「…そういえばコンタクトにしたんだね似合ってる」
壮太「っ…!あっ…ありがとう…!」
雪「私はもらったのをつけるから壮太君にはこれあげる」
壮太「これって…雪ちゃんがつけてたやつ…ありがとう!俺もスマホにつけるよ…‼︎」
④変化に気づいて褒める
壮太がコンタクトにしたのは恐らく雪にカッコいいと思われたいからでしょう。
その変化や気持ちを見逃さず褒めた雪はさすがとしか言いようがありません。
⑤相手の依存度を上げる
お客さんにはプレゼントをあげなかったり、義務感でしか渡さなかったりしてませんか?
実は、プレゼントは恋愛感情を育てるのにかなり効果的です。
相手のことを好きにさせるには、常日頃から自分のことを考えさせる必要があります。
雪は自分のストラップを壮太にあげることで特別感を与えるだけでなく、一緒にいないときでも雪のことを思い出すよう仕向けたことで壮太の依存度を上げようと図ります。
〈本編解説のテクニックまとめ〉
①スキンシップをして警戒心を解く
②相手に優越感を与える
③夢を売る
④変化に気づく
⑤一緒にいないときも自分に時間を使わせる
〈第1巻のまとめ〉
最終的には雪は、丸二日間の貸切料金を壮太から巻き上げました。
そんな太客の壮太も最初は最短コースで予約する客だったはずです。
壮太を細客だと決めつけて手抜きの接客をしていたらどうなっていたでしょう。
恐らく貸切で指名するような太客には育たなかったはず。
またなぜ壮太は貸切をするようなお客さんにまで育ったのでしょうか?
壮太には早い段階で雪と付き合いたいという感情が芽生えます。
しかし、その願いはなかなか叶わずお金を使っていくうちに後には引けない状況になります。
お金や時間をかけた相手ほどさらに手に入れたくなることをサンクコスト効果と言います。
最後の二日間は、壮太としてもこのまま泥沼にハマらないように自分の気持ちに踏ん切りをつけるための大勝負だったのでしょう。
〈おわりに〉
壮太は最終的には雪にフラれてしまいました。
どうすれば壮太は雪と付き合えたのでしょうか?
私は
壮太は細客として通い続け、雪が弱るタイミングを待つべきだった
と思います。
壮太は、雪の顔の傷や仕事ではない素顔を知っている唯一のお客さんです。
つまり、雪が顔の傷や仕事の悩みを打ち明けられるのは壮太しかいないのです。
雪のような強い女性はなかなか自分の悩みを打ち明けません。
しかし、人間ですからメンタルが弱って誰かに悩みを聞いてほしくなるときもあるはずです。
そのタイミングまで、関係性を維持し続けていざそのときに相手の心を掴めれば、逆に壮太が雪に依存される存在になり得たでしょう。
少し話が脱線しましたが、雪の仕事術やプロ根性には脱帽です。
第2巻の解説もお楽しみに!
今回のブログはここまで!
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