重くなってきた本指名に変わってもらう方法
夜のお仕事をしていてこう思ったことはないでしょうか?
👱🏻♀️「このお客さん、お店よく来てくれるけど店外の誘いがしんどいから切ろうかな…」
👩🏻「このお客さん、私のことが好きなのは分かるけど連絡の催促がしつこくて嫌だな…既読無視して察してもらおう。それで上手くいかなかったら切れてもいいや」
一般的にお客さんとの関係性が深くなってくると彼らからの要求はエスカレートしていきます。その理由は様々です。
ヤキモチ、不安、一方的に与えていると感じる、暇で考えることがない(から考えてしまう)などなど。
そして、お客さんが多いキャストは面倒になった人に対して“切る”という対策を立てることがあります。
正直、私もストレスを感じるくらいなら排除した方がいいと思っています。または相手を無視することで遠回しに「良いお客さんでいないと大事にしてあげないよ」と伝える方法もあります。
しかし、この関係性を断つことや関係性が断たれる前提で行動することは本当に正しいのでしょうか?
今度は、お仕事ではなくプライベートの場面で想像してみましょう。
お客さん→彼氏or旦那/自分の子ども
と入れ替えて考えてみます。
👱🏻♀️「この彼氏(旦那)、一緒にいるのは楽しいけど私の家事にいちいち文句言ってくるから切ろうかな」
👩🏻「子どもが言うこと聞いてくれない…無視して察してもらおうかな。上手くいかなかったら切れてもいいや。」
どうですか?この“切る”という行為の異常さに気づけましたか?
切るという行動が成立するのはお客さんの替えが利く夜の仕事だけなのです。
つまり切るという行動は替えが利かない存在を相手にするときには使えません。そして夜のお仕事で関係性を断つことに慣れすぎてしまうと替えが利かない存在との関係性の築き方が分からなくなってしまいます。
そこで今回のブログは、嫌なお客さんに変わってもらうための方法や考え方を紹介します。
切るということに頼らずお客さんとの関係性を継続させたい人、自分の意見を正しく伝えたい人、そしていつもお客さんが重くなってきて関係が長続きしない人に今回のブログはぜひ読んでいただきたいです。
なぜあなたは伝えられないのか?
まず、冒頭の店外の誘いを例に考えていきます。
👱🏻♀️「このお客さん、お店によく来てくれるけど店外の誘いがしんどいから切ろうかな…」
そう考えた場合あなたはこう伝えられます。
👱🏻♀️「私、店外はしないって決めてるの」
こう伝えて相手が納得してくれればそれで何も問題ありません。(ただしこれで納得してくれる人はほとんどいないですが…)
しかしこのように本音を伝えられる人はほとんどいません。
なぜあなたは本音を伝えられないのでしょうか?
①本音を伝えて受け入れてもらう自信がない
②相手に察してほしいと思っている(察してくれるのが当然だと思っている)
③本音を伝えたら嫌われてしまうと思い込んでいる
などが考えられます。
今回のブログでは正しい伝え方を紹介していきますが、それを学べたとしてもあなたが使えなければ意味がありません。
なのでまずはあなたの中に“伝えることから逃げる考え”があればそれを取り除いていきましょう。
①本音を伝えて受け入れてもらう自信がない
→自信というものは自分の成功体験でしか培えないものだと思います。なので最初の1回はかなり勇気が必要です。正しい伝え方を身につけたら、勇気を出して最初の1回を乗り越えましょう。
②相手に察してほしいと思っている(察してくれるのが当然だと思っている)
→当然、お客さんの中には察してくれる人もいます。ただし、察することができない人もいます。そして察してくれる人の中にも気づけることと気づかないことがあります。
相手が察してくれる、自分のことを思いやってくれるのは嬉しいことですが自分から伝えた方が圧倒的に早いです。
③本音を伝えたら嫌われてしまうと思い込んでいる
→本音が相手の考えとは違う場合、衝突が起こり嫌われてしまうこともあると思います。ただしこれは本音を伝えることのネガティブな一面しか見えていません。本音を伝えることで相手も本音を言いやすくなることもあります。嫌われることが怖くて本音を出せない相手とはいつになっても“本音を言い合える良い関係”にはなれないでしょう。
いかがでしたか?
正しい伝え方を身につけただけでは相手に変わってもらえません。あなたが勇気を出して伝える必要があるからです。なので正しい伝え方を学ぶ前にあなたの中にある問題に気づいてもらう必要がありました。
あなたは正しい伝え方が分からないだけでなく、自分の方にも問題があることに気づけたと思います。
では次は、正しい伝え方について考えていきましょう。
上手に伝えるためには?
まず相手に何かを伝えたいときは“相手のことや感情”をよく知る必要があります。
それはなぜでしょうか?
では仮にあなたが頭痛で悩んでいて病院に診察に行ったとしましょう。
👨🏻「今日はいかがなさいましたか?」
👩🏻「頭が痛いんです」
👨🏻「そうだったんですね。ではこの薬を飲んでみてください」
あなたの相談に対して、医者は薬を出すという伝え方をしました。
あなたは本当にこの医者の出した薬を信用して飲めますか?
恐らく大半の方はこの医者に対して不信感を抱くでしょう。
「どうして頭痛のことをもっと詳しく聞いてくれないの?」
「私のこと知らないのにちゃんと合う薬を本当に出せるの?」
と不安を覚えるはずです。
本来なら
👨🏻「いつから痛むんですか?」
👨🏻「どのような痛みですか?前にも似たような痛みはありませんでしたか?」
といったようにさらに詳しく患者の話を聞くはずでしょう。
つまり人は自分の話を聞いてくれない人や自分のことをよく知らない人に対しては不信感を覚えるのです。
これは夜のお仕事でも一緒です。
👨🏻「今度お店通さないでご飯食べにいかない?」
👩🏻「ごめんね、お店のルールでダメなんだよね」
→「どうせ、オレのこと嫌いなんだろうな」
👨🏻「今度お店通さないでご飯食べにいかない?」
👩🏻「ごめんね、ちょっと忙しくて」
→「どうせ、オレはただの客なんだろうな」
このように相手のことを一切知ろうとしないと不信感を与えてしまいます。
なので、まずお客さんに対して何かを伝える(何かをする)前に相手のことや感情を理解しておく必要があります。
なので次に、お客さんたちがどのような感情を抱いているかについて具体的に考えていきましょう。
お客さんの感情についてとその対策
では店外を誘ってくるお客さんの感情を例に解説していきます。
【なぜ店外を誘おうとするのか?】
・特別感が感じられない
(他のお客さんに嫉妬してしまう)
・お金が発生しなくても会ってくれるか確かめている
(女の子側からの好意を確かめている)
・お店でお金を使うのはもったいないので安く済ませたい(飽きてきている)
店外を誘う理由はこれらなどが考えられます。
まず店外を断る前に自分で何かできることはないか考えてみましょう。
例えば…
・特別感が感じられない
→特別感を与えるにはどうするか考えてみる
(特別感の与え方についてはそれでブログが一つ書けてしまうくらいの解説になるので今回は割愛させていただきます)
・お金が発生しなくても会ってくれるか確かめている
→お客さんに定期的にプレゼントを渡す
👩🏻「もう出会って3ヶ月だね!これはタナカさんに合うと思って買った靴下だよ❤️今度履いてみてね!あと、手紙もあるけど恥ずかしいからあとで読んでね❤️」
・お店でお金を使うのはもったいない
→お店でお金を使ってもらえるよう自分の価値を高める
これらのことをやっておけば、自然と店外を誘われることも少なくなっていくと思います。
次に、上記のことができなかった場合(断る必要が出てきた場合)を考えましょう。
〈特別感が足りてない場合〉
👨🏻「今度お店を通さないでご飯食べに行かない?」
👩🏻「店外したいんだ!どうして?」
(相手の考えを理解する)
👨🏻「今まで沢山指名してきたじゃん?だから他の男と一緒の扱いは嫌なんだよね」
(特別感が足りてない?)
👩🏻「そっかぁ…カトウさん私のことめっちゃ好きだもんね。気持ち聞けて嬉しいよ。でも私のルールでお客さんとは外で会わないことにしているんだよね。ごめんね。でもカトウさんが優しくしてくれていることへの感謝は伝えたいから外で会う以外で私にできることがあったら教えて?(もしくは特別感を演出できることを提案してみる)」
〈好意が足りてない場合〉
👨🏻「今度お店を通さないでご飯食べに行かない?」
👩🏻「店外したいんだ!どうして?」
👨🏻「なんかオレばっかりが尽くしている気がしててさ」
(好意が足りてない?)
👩🏻「そっかぁ…そう思わせちゃってたんだね。ちなみに今度スズキさんと一緒にこのエッチなおもちゃ使いたいなと思ってて良いものを探しているところだったんだけどもう要らない?」
(お金を払ってでも一緒にいたいという好意をアピール)
👨🏻「いや!ほしいよ!」
👩🏻「よかった!じゃあサプライズじゃなくなっちゃったけど私、準備しておくから楽しみにしててね❤️」
〈価値が足りてない場合〉
👨🏻「今度お店を通さないでご飯食べに行かない?」
👩🏻「店外したいんだ!どうして?」
👨🏻「実を言うと、ちょっとお金使いすぎちゃってお店来づらいんだよね」
(飽きてきている?)
👩🏻「そうだったんだね。でもそれって私との時間を安く済ませたいってことでしょ?」
👨🏻「そうなるね」
👩🏻「私と一緒にいたいっていう気持ちは嬉しいけど、私は私を大事にしてくれる人しか大事にできないよ」
(安く済ませようとすることのデメリットを伝える)
👩🏻「でも本音を話してくれるのは嬉しいからサトウさんが今、大事にされてないと感じる部分があれば教えて?」
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回のブログの内容は少し難しいですね。
連絡を催促してくる方たちやその他何かを要求してくる方たちにも同じ流れで対策や接客を考えることができます。
もちろん全ての方に今回解説したことが通用するわけではないですし、話し合いが通じない方もいらっしゃいます。また本音を言ってくれず推測するしかない場合もあります。
ですが、こちらから一方的に切ってしまったり、嫌なお客さんだからといって無視してしまうよりかは自分の意見を伝えることはよっぽど良い選択肢だと思います。さらに本音を伝えることでもしかしたら以前よりも信頼できる関係性を築けるかもしれません。
なのでそのお客さんを切るかどうか決めるのは、本音を伝えた後でもいいのではないでしょうか。
①自分の意見を伝える勇気を持つ
②相手のことをよく理解する
③相手の欲求を満たす別の方法を提案してみるor相手の考えを尊重した上できっぱり断る
先ほど説明した通り、自分の話を聞いてくれない人は信用できない、という心理は断るだけの場合にも発生します。つまり相手の考えを聞く前に断ってしまうのは“蔑ろにされていると感じさせてしまう”ということですね。
自分の意見を伝えることのハードルが高く感じる方や今回のブログの内容が実践できなさそうな方はまずは断る前に相手の考えだけでも聞いてみましょう。
ただ、人気のキャバ嬢さんたちの中にはお客さんへの投資としてマメなLINEや店外をする方も沢山いらっしゃいます。なので投資として考えて要求通りにするのも一つの選択肢かもしれませんね。
参考書籍
今回のブログを書くにあたって参考にした本です。他人から無理難題を頼まれたときや要求されたとき多くの人は頼む側にだけ問題があると考えがちですが、頼まれる側が自分の意見をはっきりと伝えられないのも実は問題なのです。
自分の意見の伝え方についてもっと詳しく学びたい方は是非読んでみてください。
おわりに
お客さんを切ってストレスを無くす
お客さんを無視して察してもらう
夜のお仕事にしか使えないテクニックを学んだところで夜のお仕事からますます抜けられなくなります。
夜のお仕事が必要ない状況になるために、夜のお仕事をしているのに抜けられなくなってしまえば本末転倒です。
なのである程度稼いでいる方やお仕事に余裕ができてきた方は自分のしている仕事のやり方が夜のお仕事以外にも通用するかどうかを考えてみてもいいかもしれませんね。