お店の料金が上がると客層が良くなる?
突然ですが皆さんに四問のクイズを解いていただきたいと思います。ぜひググらずにお答えください。
1.カラスは飛びます。スズメも飛びます。カモメも飛びます。ツルも飛びます。では鳥はみんな飛ぶでしょうか?「はい」か「いいえ」でお答えください。
2.東京都にある品川駅は何区にあるでしょうか?
3.コイントスを3回します。1回目と2回目は表が出ました。では3回目に表が出る確率は?
4.犬はドッグ、猫はキャット、では“かっぱ”は英語でなんと言う?
【解説】
1.の答え:いいえ
鳥の中でもペンギンは飛ばないから。この問題を間違えてしまった人は、鳥の例をあまり思いつかなかったのではないでしょうか?そのため“鳥は飛ばない生き物”と早とちりしてしまったのだと思われます。
2.の答え:港区
この問題で品川区と答えた人は、品川駅にあるので品川区だろうと推測してしまったのではないでしょうか?例えば“りんご”と言われて赤を連想してしまうように特徴があると先入観を持ってしまうことがしばしばあります。
3.の答え:50%
この問題で50%以外と答えた人は、過去の結果が現在の結果に影響すると勘違いしてしまったのではないでしょうか?
4.の答え:レインコートもしくはカッパ
この問題の答えで、想像上の動物である河童の英語を考えてしまった人は、犬と猫が動物だからそのことに影響されてしまったのではないでしょうか?答えは河童の英語名でも雨具としてのかっぱの英語名でもどちらでも正解ですが、ポイントは人の考えは意外と狭められてしまっているということに気づけているかということでした。
いかがでしたか?自分が意外と先入観、思い込み、早とちりで物事を考えてしまっていると言うことに気づけたと思います。
今回のブログでは風俗のお仕事をする上で勘違い(思い込み)してしまいやすいことを解説します。同じくクイズ形式でご紹介します。あなたを引っ掛けるつもりでクイズは設問しているのでぜひ最初は答えを見ずにゆっくり考えてみてください。
問題:以下の文章が「正しい」もしくは「そうとは限らない」のどちらかでお答えください。(ぜひ理由も考えてみてください)
Q1.出勤するとアクセス数が増える
Q2.風俗に来るお客さんはみな性欲の発散が目的だ
Q3.お店の指示を無視すると稼げなくなる
Q4.お客さんに「癒してほしい」と言われたので接客中は密着する時間を多めにした
Q5.風俗によく行くお客さんは写メ日記の写真を信用していない
Q6.写メ日記をたくさん書くと予約が増える
Q7.お店のNo.1であるミサちゃんは写メ日記が上手いはずなので参考になる
Q8.お店の料金が上がると客層が良くなる
※客層が良い=お客さんが優しい
Q9.今よりも本指名を増やすには接客がもっと上手にならなくてはいけない
Q10.風俗で稼いでいる売れっ子は幸せである
Q11.お店の源氏名でやっているTwitterに愚痴を書くと集客に悪影響である
解説
Q1.出勤するとアクセス数が増える
答え:正しい
出勤をするとお店の“本日出勤欄”にあなたのページが追加されます。よってアクセス数が増えると言えます。
Q2.風俗に来るお客さんはみな性欲の発散が目的だ
答え:そうとは限らない
この問題の答えは比較的わかりやすかったはずです。この問題を間違えてしまった方は風俗でほとんど働いたことがないか本指名の方が少ない方かと思われます。
新規のお客さんばかりを接客していると特定の層のみを相手にすることになりお客さんへの先入観や偏見が起きやすいです。
ちなみに風俗に来るお客さんの他の目的としては「褒められたい」「女の子にモテたい」「話を聞いてほしい」「自慢したい」「キュンキュンしたい」など様々な例が挙げられます。
Q3.お店の指示を無視すると稼げなくなる
答え:そうとは限らない
この問題を間違えてしまった方は、恐らくお店の方を信頼しきっている方ではないでしょうか。出勤する度に顔を合わせるお店の方たちには信頼が芽生えやすくなります。(単純接触効果)
このことから「お店の言うことを聞かないといけない」「お店の人の言うことは正しい」という先入観に陥りやすいと言えます。
しかし、あなたのお給料の指標になるのはお店の方ではなくお客さんです。お店の方に嫌われてもお客さんに好かれればお給料に全く問題はないですが(むしろいつでも良い条件で移籍できる)お店の方のご機嫌をとれてもお客さんに好かれる術が分からなければあまり多くのお給料は望めないでしょう。
Q4.お客さんに「癒してほしい」と言われたので接客中は密着する時間を多めにした
答え:そうとは限らない
この問題を間違えてしまった人は、“癒し=密着”という正しいそうな問題文を読んでしまい納得してしまったのではないでしょうか?
“癒し”のように人によって定義が変わる言葉には要注意です。
脳は多くのエネルギーを使うためできるだけ無駄なことは考えないように作られています。
そのため妥当な答えを見つけた瞬間に脳は考えることをストップして他の答えを探すことを止めるでしょう。
お客さんにとっての癒しは、“たくさんプレイしてスッキリすること”かもしれませんし“褒めて(肯定して)もらうこと”かもしれませんしイメージ通りの“たくさん触れ合うこと”かもしれません。
もし「癒してほしい」と言われたら「何か嫌なことがあったの?」と詳細を聞いてあげるのが無難でしょう。
Q5.風俗によく行くお客さんは写メ日記の写真を信用していない
答え:正しい
この問題は、こう考えてみたらさらに分かりやすくなるでしょう。
「風俗によく行くお客さんたちは、写メ日記と全然違う女の子が来た経験があるでしょうか?」
写真と実物が違う経験は、風俗を複数回利用していたら誰しもが経験することです。
Q6.写メ日記をたくさん書くと予約が増える
答え:そうとは限らない
この問題を間違えてしまった方は、物事に期待しすぎる傾向にあるのではないでしょうか?好ましくない結果が起こることよりも、好ましい結果が起こることを期待してしまうことは希望的観測と呼ばれています。(写メ日記をたくさん書いても予約が増えないことよりもたくさん書くと予約が増えることに期待してしまうこと)
この問題を考えるカギとなるのが、写メ日記をたくさん書くことでお客さんの読む量は増えるかどうかという点です。お客さんの読む量が増えれば確実に予約は増えるでしょう。
しかし、写メ日記をたくさん書いたところで始めの一件で「もう読みたくない」と思われてしまえばいくらたくさん書いても読まれる量は増えません。
よって予約を増やすためには、写メ日記の量よりも質が大事ということですね。
Q7.お店のNo.1であるミサちゃんは写メ日記が上手いはずなので参考になる
答え:そうとは限らない
この問題を間違えてしまった方は、人気の方ならどんなことにおいても優秀であるという先入観を持ってしまっているのではないでしょうか?
魅力的な特徴を持つ人の行いが全て良く見えてしまう思い込みのことをハロー効果と呼びます。
さらに具体的に解説すると人気の子は本指名が多いから人気であり、写メ日記が上手いから人気なわけとは限りません。
もし参考になる写メ日記を探したいなら、書いている方が人気かどうかではなく、自分が男性なら予約したくなる文章かどうかで見つけることをオススメします。
Q8.お店の料金が上がると客層が良くなる
※客層が良い=お客さんが優しい
答え:そうとは限らない
高いお店ほどお客さんの質も良いはずだ。これも一種のハロー効果かもしれません。この問題を間違えてしまった方は、安いお店のお客さんは安いお店にしか行かず、高いお店のお客さんは高いお店にしか行かないという先入観をお持ちなのではないでしょうか。実は安いお店のお客さんもコツコツ資金を貯めて高いお店に行くこともありますし、高いお店のお客さんが安いお店で豪遊するということもあります。つまり値段によっぽど大きな隔たりがなければ高いお店に行ったからといってお客さんの質が激変することはありません。
また別の視点でも客層について考えてみましょう。
大衆店で人気のアヤちゃん。高級店では平凡なマナちゃん。さて、それぞれのお店に通うお客さんが優しくしてくれそうなのはどちらでしょうか?
お客さんが優しくしてくれるかどうかの基準を「この人に嫌われたら困る」「こんないい子は同じ価格帯でいない」と考えるならアヤちゃんが有利なのは明らかです。
この点からも料金が上がっても客層が良くなるとは限らないと言えます。
Q9.本指名を増やすには接客がもっと上手にならなくてはいけない
答え:そうとは限らない
お客さんがまた来たいかどうかは全て接客で判断される、というのも実は先入観です。また接客が苦手な人ほどこの先入観に捉われやすいでしょう。例えば、どれだけ接客が上手でもお客さんの来店のタイミングが合わない(出勤日数が少ない)と本指名としてまた来てもらうことは難しいです。自分が苦手なものに対して考えることを避けた結果、先入観は起こりやすくなります。
Q10.風俗で稼いでいる売れっ子は幸せである
答え:そうとは限らない
幸せになれるかどうか。これはお金の使い方が上手かどうかとも言い換えられます。そして人気の女の子たちがお金の使い方が上手かどうかと考えるとそれは上手とは限らないでしょう。
お金さえ稼げば幸せになれる。これも希望的観測かもしれませんね。
Q11.お店の源氏名でやっているTwitterに愚痴を書くと集客に悪影響である
答え:どちらとも言えない
Twitterに愚痴を書くとお客さんが減る、これは明らかなことです。ですが、愚痴を書くことで共感を得て女の子のフォロワーが増えたらどうなるでしょう?
自分の知名度が上がることによって集客に好影響を与えるかもしれません。また愚痴が自分のストレス発散になり接客能力が向上するなら愚痴を吐き出すことがプラスになるかもしれません。
この問題で考えていただきたい点は、与えられた選択肢だけが答えとは限らない、ということでした。
あなたは選択肢のどちらかが正解のはずだ、という先入観を持たずに考えられましたか?
おわりに
皆さんは何問正解できたでしょうか?また答えの理由も答えられた人は思い込みが少なく論理的に物事を考えられると言えるでしょう。
今回は「あなたを引っ掛けるつもりで」と前置きをしたので正しく答えられた人は多かったと思いますが今回の問題たちを考えることで「今まで先入観で誤った考えをしていた」という発見も多くあるはずです。このように人は気づかないうちに先入観を持って物事を考えてしまいます。そして先入観が誤った方向性に導いてしまうことがあります。
もし憧れの女の子の写メ日記が下手なのにずっとその女の子を参考にしていたらどうなってしまうでしょうか?恐らくずっと写メ日記が上達することはないでしょう。
誤った方向性に突き進んでしまわないよう時には自分の考えを整理してみましょうね。
普通のキャストは仕事をこなす。
売れてるキャストは仕事について考える。
一流のキャストは仕事について振り返る。
参考書籍
今回のブログを書くきっかけとなった本です。ニュース、CM、広告、世の中のあらゆるものはあなたに都合の良い情報を選ばせてお金を使ってもらおうとします。もちろん私もその一部かもしれません。今回のブログで騙されやすいかも…と思った人は面白く読めると思いますよ。